試行錯誤の面白さと
自由度の高さに魅力を感じて
機械加工
2018年 中途入社
建築系専攻
内製している金属部品の機械加工を担当しています。ディスコの精密加工装置には社外から購入してきた多数の部品が使用されていますが、加工結果に影響する重要な部品は様々な工作機械を駆使して社内で加工しています。精密加工装置の内部で精密加工ツールを高速回転させるスピンドルモータやワークを固定するテーブルなど、加工点に近い部品の精度要求は非常に厳しく、社外には簡単に依頼できない領域の仕事です。私が主に任されているのは、設計変更や新製品向けの試作部品で一品一様の加工です。図面と向き合い、金属の塊から理想とする形状や精度を作りあげていきます。ディスコのものづくりは新製品や標準仕様のカスタマイズが多く、都度加工方法を検討し、NCプログラムの作成から加工実務まで一気通貫で担っていきます。製造現場が繰り返しの単純作業でなく、試行錯誤の連続というのが面白さや難しさでもあります。
私は正解が見つからない中で試行錯誤することや、様々な人と連携して何かを形にしていくこと自体が楽しく、それをやりたいがために働いているという感覚があります。また、自分で手を動かす要素がないと満足できない傾向があると感じています。大学の専攻は建築だったのですが、仕事として考えると、設計、施工管理、実作業など役割分担が非常にはっきりしている業界で、いろんなことに口や手を出したくなってしまう自分には合わないなと感じました。ディスコでは、担当でない別工程のことも気がついたことは率直に伝えますし、逆にアドバイスをもらうこともあり、良くなるなら何でも取り入れていこうという文化は肌に合っています。
前職は工作機械メーカーで、装置の製造やカスタマーサービスを担当していました。月の半分は出張という生活で、様々な場所に出向くのは楽しかったのですが、結婚して子供が生まれたのを機に、家族と過ごす時間を増やしたいと思うようになり転職を考えました。ものづくりは好きなので、地元長野で世界に通用する製造業という点でディスコに興味を持ちました。PIMやWillなど目につく制度も多数ありますが、入社して感じるのはやはり自由度の高さです。時間をどれだけ使って、どこまで追求するのかを自分で決めて取り組むので、自己管理能力が求められます。私はつい没頭してしまうタイプなので、帰宅時間をしっかり家族に約束することで切り上げられるようにしています。朝早く出社し、晩ご飯は家族と共にするという極めて健全な生活を送っています。
ディスコに入ってから、仕事に対する考え方がずいぶん変わったように思います。前職では言われたことをしっかりこなす意識が強く、プラスアルファ何か工夫することをするよりも、その通りにこなす方が良いとされていました。ディスコでは自分が考えたことを実践して、さらに工夫を重ねて自分自身も業務も進化させていきます。機械加工のスキルはいくらでも追及する余地があり、これで十分と思うことは当面なさそうです。ちょっと大きな話をすると、私のいる長野事業所は急成長を遂げていますが、機械加工については広島の主力工場からまだまだ学ぶことばかりです。これから着実に力量を上げて、張り合える領域を少しでも増やしていきたいと思っています。また長野はモータの開発拠点でもあるので、技術者と連携して独自の設計部品を長野で加工して世に出せたら良いなと思っています。
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