半導体製造装置メーカー・株式会社ディスコ(本社:東京都大田区、社長:関家一馬)は、切削用精密加工ツール(ブレード)の基台付きタイプ“ハブブレード”の主流製品「ZH05シリーズ」において、製品品質の規格値を従来からさらに厳しく設定した「ZH05 Prime grade」を、本格展開いたします。
近年、需要の増加が著しい、車載用途や医療機器向け半導体デバイスは、万が一の不具合が重大なインシデントにつながる可能性があるため、高い製品信頼度が求められます。そのため、これらのデバイス製造時、各製造工程における加工品質において、ばらつきを極力抑制する必要があります。
また、ディスクリート等の小チップデバイスでは、ウェーハ一枚あたりのチップ取り個数を増やすために、ストリート(切り代)を狭くする「狭ストリート化」が進んでいます。ストリートが狭くなると、その分、加工マージンが減少するため※1、加工品質のばらつきを抑制する必要があります。
これらの背景より当社では、加工品質ばらつきを誘発する「加工ツール自体の品質ばらつき」の抑制するために、「カーフ幅」「刃先だし精度」「集中度」といった、ブレードにおける主要スペックの規格値をより厳しく設定した「Prime
grade」を、ハブブレードの主流製品である「ZH05シリーズ」に展開しております。2020年までにターゲット市場の6-7割の置き換えを見込み、その後、市場規模に応じて供給を拡大していく計画です。
カーフ幅
刃先出し精度
集中度
全数チッピング検査
株式会社ディスコ 広報室