半導体製造装置メーカー・株式会社ディスコ(本社:東京都大田区、社長:関家 一馬)は、レーザによるインゴットスライス技術「KABRA」を応用したダイヤモンドウェーハ製造向けのプロセスを開発しました。当プロセスは、ダイヤモンドウェーハの大口径化に寄与します。
ダイヤモンドはシリコン、炭化ケイ素、窒化ガリウムなどに比べ、優れた材料特性を持つことから「究極の半導体材料」と呼ばれています。特に絶縁耐圧や熱伝導性に優れていることからパワー半導体向け材料として期待され、さまざまな研究機関でデバイス開発が進行中です。一方、他に類を見ない硬質材料であることから機械的な加工は困難とされてきました。このため、ダイヤモンド結晶のインゴットからのウェーハスライスには、一般的にレーザが用られていました。しかしながら、従来のレーザスライス方式ではインゴット側面から加工を行うためインゴット径に制約があり、大口径化が困難でした。KABRAによるスライスではインゴット上面からレーザ照射を行うためインゴット径に制約が無く、大口径化に対応することが可能です。
図1:既存レーザによるスライス方式
図2:ダイヤモンド向けKABRA
なお、本技術の関連特許 45件を登録済です
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株式会社ディスコについて
当社は、半導体や電子部品の製造に使用されるダイシングソーやグラインダなどの精密加工装置、および装置に取り付けて使用する精密加工ツールを提供する「半導体製造装置メーカー」です。これら製品に加え、装置とツールの利用技術の提供によりお客様の最適な加工結果を追求してきた結果、国内外のデバイスメーカーおよび半導体受託製造企業などに広く、当社製品・加工技術が採用されています。
詳細については、ウェブサイトwww.disco.co.jpをご覧ください。
株式会社ディスコ 広報室