半導体製造装置メーカー・株式会社ディスコ(本社:東京都大田区、社長:関家一馬)は、加工時間削減とフットプリント削減を実現した「DAD3351」を開発しました。これと同時に、「DAD3361」「DAD3431」も開発。今回開発した3機種をもって、かねてより進めていたセミオートマチックダイシングソー全9機種のモデルチェンジを完了し、全ての機種で生産性と通信対応力の向上を実現しました。
センサや受動部品等の素材に使われるガラスやセラミックスなどの難削材は加工に時間を要するため、量産時には多数の装置を導入し同時並行で加工する必要があります。そのため、生産現場ではシンプルな機能のマニュアルダイシングソーが多数採用され、それを少人数のオペレータが管理しています。しかし、旧機種では通信機能に制限があり装置の集中管理が難しかったため、複数台装置のタイムリーな管理をおこなうための通信対応が求められていました。こういった背景により、現行セミオートマチックダイシングソー全機種をモデルチェンジしました。
従来機DAD3350は、さまざまな種類のワーク(被加工物)への対応力の高さから、世界中で多くの納入実績があるベストセラー機です。新開発のDAD3351は、高負荷加工に対応できるスピンドル軸の高剛性門型構造、各種オプションや顧客別仕様への拡張性の高さといったDAD3350の特徴を踏襲しています。また、セミオートマチックダイシングソー全機種共通のモデルチェンジ内容(後述)に加え、以下を実現しています。
DAD3350 | DAD3351 | |
X軸 | 600 | 1,000 |
Y軸 | 200 | 400 |
Z軸 | 80 | 80 |
[mm/sec]
※1 半導体業界における通信規約。SECSは「SEMI Equipment Communications Standard」、GEMは「Generic Model For Communications and
Control of Manufacturing Equipment」の略
※2 非接触セットアップ。ブレードをチャックテーブルに接触させることなく、透過型センサを用いてブレード高さを検出する機能
対応ワークサイズ | Φ150 mm | Φ200 mm | Φ300 mm | |||
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Dual spindle | ||||||
高精度 | ||||||
Single spindle |
装置幅490 mm 世界最小モデル |
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2019年 12月 | SEMICON Japan 2019(12/11-13、東京ビッグサイト)出展 DAD324、DAD3351、DAD3651 |
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2020年 1月~ | DAD3351/DAD3361/DAD3431 販売開始 (その他のセミオートマチックダイシングソー 販売中) |
※当面はDAD3350をはじめ、その他現行機も併売いたします
株式会社ディスコ 広報室