ソリューション
SiCウェーハ(silicon carbide、窒化ケイ素)は高耐圧、低電力損失の半導体材料として、パワーデバイスに用いられています。 SiCパワーデバイスは一般的に縦型のデバイス構造を有しており、ウェーハ薄化により基板抵抗が下がることでエネルギー変換効率が向上します。 しかし、SiCはSiと比べて硬度が高い難削材として知られており、薄化には専用のアプリケーションおよびホイールが必要です。
粗研削/仕上げ研削の2軸研削プロセス
加工時間を律速する粗研削を分散させる、生産性向上を重視したプロセス
2軸研削後にドライポリッシングをおこなう、品質向上を重視したプロセス
標準的な条件で加工した場合のウェーハ面状態の比較です。
粗研削、仕上げ研削、ドライポリッシングの順に、面状態が良好になっていることがわかります。
画像:加工後のSiCウェーハを走査電子顕微鏡(SEM)にて撮影
標準的な条件で加工した場合の仕上げ研削後とドライポリッシング後の抗折強度比較です。
ドライポリッシング後は抗折強度が格段に向上していることがわかります。
抗折強度は、ウェーハや加工条件によって異なる可能性があります。
測定条件: | |
加工ウェーハ | 6-inch SiC wafer |
仕上げ厚さ | 0.15 mm |
チップサイズ | 10 mm × 10 mm |
測定方法 | 球抗折式測定 |
SiCは硬度が高く、高品位な安定研削加工が難しいため、研削性の高いグラインディングホイールが求められます。
GFSC SeriesはSiCウェーハの粗研削/仕上げ研削において、研削負荷の軽減により安定した加工を実現し、加工品質やホイールライフの向上が期待できます。
お客様のご要望の生産性や加工品質にあわせて、様々な装置ラインナップを取り揃えています。
ご質問・ご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。