DFD6760は、従来機(DFD6362)から生産性をさらに向上させたハイエンドモデルです。2つのチャックテーブル(以下、C/T)を搭載し、一方のC/Tで加工中に、他方のC/Tで搬送・アライメントを並行しておこなうことができるためスピンドルの加工待機時間が短縮され、生産性が向上します。また、一方のC/Tでのダイシング中に、他方のC/Tで加工後ワークの画像記録やNSD※によるワーク厚み測定など、スループットを維持しつつ検査・測定ができます。さらに従来機同様、X、Y、Z軸の戻り速度を向上させることで加工時間を短縮しています。
※ Non-contact Surface Detector (非接触ウェーハ高さ測定器/オプション)
薄ウェーハのステップカットでは、ウェーハ表面からの切り込み深さの制御が重要です。切り込み深さの制御に使うNSDにより、ウェーハ上面高さの高精度な測定が可能です。NSDは約10秒かかりますが、DFD6760は一方のC/Tでウェーハ加工中にNSDをおこなうため、スループットへの影響がありません。
DFD6362でご好評いただいているカット部二流体ノズルやホイールカバー、チャックテーブルウォーターカーテンなどをワークの特性に合わせてオプション選択可能です。
DFD6760はC/Tが2つあるため、一方のC/Tでダイシングを行いつつ、他方のC/Tで加工後ワークのカーフ画像を保存し、加工品質を記録できます。近年、製造現場ではトレーサビリティの確保が求められており、万一デバイスに欠陥が発生した場合でもダイシング時の品質を確認・証明することが可能です。
DFD6362でも使いやすさで定評のあるGUI (Graphical User Interface)を採用、LCDタッチパネルと組み合わせることで快適な操作を実現しました。
仕様 | 単位 | 1.2, 1.8 kW | 2.2 kW | |
---|---|---|---|---|
最大ワークサイズ | mm | Φ300 | ||
X軸 | 切削可能範囲 | mm | 310 | |
送り速度入力範囲 | mm/s | 0.1 ~ 1,000 | ||
Y1・Y2軸 | 切削可能範囲 | mm | 310 | |
インデックスステップ | mm | 0.0001 | ||
位置決め精度 | mm | 0.003以内/310 (単一誤差)0.002以内/5 |
||
MY1・MY2軸 | インデックスステップ | mm | 0.0001 | |
位置決め精度 | mm | 0.003以内/310 (単一誤差)0.002以内/5 |
||
Z軸 | 最大ストローク | mm | 14.7(Φ2 inchブレード使用時) | 14.9(Φ3 inchブレード使用時) |
移動分解能 | mm | 0.00005 | ||
繰り返し精度 | mm | 0.001 | ||
θ軸 | 最大回転角度 | deg | 380 | |
スピンドル | 定格トルク | N・m | 0.19(1.2 kW/高速回転) 0.29(1.8 kW) |
0.7 |
回転数範囲 | min‐1 | 6,000 ~ 60,000(1.2 kW/1.8 kW) 20,000 ~ 80,000(高速回転) |
3,000 ~ 30,000 | |
装置寸法(W × D × H) | mm | 1,200 × 1,900 × 1,800 | ||
装置質量 | kg | 約2,750 |
※ ご使用にあたっては、あらかじめ標準仕様書をご確認下さい。
※ 各事項、および仕様は改良のため、断りなく変更することがあります。
装置タイプ |
スピンドル数 |
C/T数 |
寸法(W × D × H) |
質量(kg) |
ご質問・ご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。